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終活の第一歩:実家の片付け!
戦争の時代を生きたからなのか性分なのか、とにかく物が捨てられません。いつかのために取っておくまさに典型的な物の多い家でした。
片付けたい気持ちと捨てたくない思いのはざまで!
しかし、いざ一緒に片付け始めると「あっ、これ探してたの」や「こんなとこに入ってたのか」など出してくる物が増える一方です。
こちらが「これはもういらないか」と言おうものなら「これはまだ冬に着ている」「〇〇さんからもらった物だ」「これは高かった」「思い出だから置いている」など、結局一つ一つ見ていったものをそのまま元に戻すの繰り返しでなかなか物が減りません。
親の自尊心を傷付けない片付けのやり方、声かけとは?
やり方を間違えると険悪ムードに?
とは言うものの基本は物を減らすことなので、いつもそんな悠長に構えてられません。初めの頃は聞くと必ず「それはいる」になるのでさすがにこんなボロボロはとこっそり処分したら、、、
「一番着やすいやつだった」などの理由でこだわりがあったり、一度それをやると身に覚えのないものや自分でしまって忘れてるものまで「捨てられた」と言われたりします。
そしてたどり着いた結論はこれ!
終活の最重要項目を先延ばしにした結果引き起こされた悲劇とは?
そんなある夏の突然の入院!
じいちゃんが自転車でこけて、頭を打って入院してる、、、
えぇ〜っ!?
この時の母はこの世の終わりかというぐらい心の底から憔悴しきっていました。
保険証はどこ?誰もわからずパニック!
父はわりと健康でしばらく病院にかかったこともなかったので家族全員、父の保険証の保管場所は知りませんでした。
お金が下ろせない、、、銀行は事情を話しても本人のみの一点張り!
「あれ?いつもこの辺に入れてたよね?」しっかり者の父も歳とともに少しずつ変わっていました。
記憶を一部失っていた父は銀行の暗証番号が思い出せません。実際に父の入院中、任せきりにしていた母が可能性のある番号をATMで何回か試して取引中止になりました!
母は係の人に事情を説明しましたが「ご本人以外には秘守義務」があってもちろん引き出しできません、、。
保険・転院などの手続きの嵐!
いつから始めるか・必要最低限やるべきリストを紹介!
この一件の後、父はエンディングノートを購入していました。翌年こっそり見てみると中身は真っ白!まさに「読んだだけ」でした。
終活はいつから始めるか?
年代を問わず「いつ何が起こるかわからない」という点で、答えは「今すぐ!」です。
子世代主導で強制執行?
このまま待っていても親は最後まで何もやらないと確信したので、自分で終活情報を集めて自発的に家族会議を開きました。
資料は地域包括支援センターが出している「覚書」PDFから重要事項を抜粋したものです。家族一人一人の分を事前に記入できるところは記入しておき、その場で内容を確認してもらいました。
必要最低限やるべきリストとは?
それぞれ事情は異なると思いますが、家族間の信頼関係が成り立っていることが前提のケースとして、私たちが実際に決めたことです。
1)財産・役所関係書類 | 預貯金通帳・保険証券・有価証券リストと印鑑、健康保険証・年金証書・マイナンバーカード・障害者手帳、病院診察券と医療費の領収書などの保管場所、暗証番号含む銀行カード及びクレジットカード等の口座引き落とし情報を共有。 ※不動産・借金など相続に関する物や車・携帯電話・賃貸借契約などがある場合もリストに記入。 |
2)いざという時の自分の意思 | かかりつけの病院又は連絡して欲しいハウスドクター、延命治療・病名告知・介護場所・介護費用・臓器提供など今の思いをありのままに記入。 |
3)基本情報と訃報お知らせリスト | 住所・氏名・生年月日・血液型・本籍地(要相続)、訃報を知らせたい人のリスト(氏名/住所/電話/間柄)を最新の情報で作成。 |
4)葬儀の希望 | 葬儀の場所・規模・遺影写真・参列者リスト・献体希望の他、葬儀で避けたいこと・無駄だと思うことなど具体的に記入。 |
5)お墓の希望 | 埋葬方法・今ある墓地に入るかどうか・墓地の継承か墓仕舞いか・永代供養など具体的に記入。 |
リスト作成、または更新した日付:◯年◯月◯日
※負の資産含め預貯金以外の相続に関係する遺産はないので遺言書については省きました。
特に1)と2)は終活でやるべき最重要項目として一番にあげられると実感しています。
※ 賛否ありますが終活に関するコラムは参考になりました。
なかなか話しにくい話題だと思いますが、親も子も決して後ろ向きではなく自分の希望を伝えられたと思います。会うたびに思い出話とともにこんな話し合いの機会を持ちたいと思いました。
喧嘩せずに実家の片付けを進める3つのコツとは?片付けられない親との断捨離の日々をレビュー!
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まとめ
50代からの親の終活実践記をレビュー!いつから始めるか・必要最低限やるべきリストを紹介!についてでした。
2020年を境に実家を訪れ老親と接触するのもはばかられる事態に戸惑っている方も多いと思います。先の読めない今だからこそ話し合える機会もあるので、我が家の教訓が参考になれば幸いです。
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